初心者におすすめの茶道の抹茶茶碗とは？買える場所は？

日本文化の代表ともいえる茶道。
始めてみたいと思う方もたくさんいるのではないでしょうか。

しかし、いざ茶道を始めてみても最初はわからないことだらけということもあります。
その中でも、茶道を始めたばかりでどのような抹茶茶碗を使用したらよいのかわからない方のために、初心者におすすめの抹茶茶碗と、どこにいけば購入することができるのか解説します。

たくさん種類がある？抹茶茶碗の種類とは？

一口に抹茶茶碗といってもたくさんの種類があります。

例えば、「一楽二萩三唐津」という言葉があり、楽焼、萩焼、唐津焼の茶碗が茶道では好まれて使われています。
いずれも400年以上の歴史があり、長い時代愛されてきた陶器になります。

中でも楽焼は千利休が創案し焼かせたもので、利休の「わび茶」の世界に合うものになります。
楽茶碗（らくちゃわん）

このように様々な種類がある抹茶茶碗の中で、初心者にはどのような抹茶茶碗がおすすめなのでしょうか。

初心者におすすめの抹茶茶碗とは？

抹茶茶碗には様々な種類があることを申し上げましたが、その中で初心者におすすめの物はどのようなものになるのでしょうか？

茶碗を選ぶ際に重要なのは、点てやすさと扱いやすさです。
特に初心者の方は以下のような茶碗がおすすめです。

大きさと形

片手で持ちきれる大きさで、茶碗の口と茶だまり（内底）が広いものを選ぶと、茶筅が動かしやすくうまく攪拌できるでしょう。

具体的には「碗形（わんなり）」や「井戸形」のものがよいとされます。

「碗形（わんなり）」は木製のお椀によく見られる典型的な茶碗の形で、手になじみやすいです。
高台脇から腰、胴、口造りにかけてゆるやかな曲線で立ち上がる形です。

「井戸形」は底部から口にかけて徐々に広がるアサガオやラッパのような形です。

正面がわかりやすいもの

茶会では、亭主は抹茶茶碗の正面をお客様に向けて差し出し、それに対し客は抹茶茶碗の正面には口をつけずにお茶をいただきます。
柄物、無地にかかわらず、正面のわかりやすいデザインのものを選ぶと扱いやすいでしょう。

抹茶茶碗のお手入れの方法は？

お気に入りの抹茶茶碗を手に入れても、正しい方法でお手入れをしなければ傷んでしまい、長く使用することができなくなってしまいます。

抹茶茶碗と楽茶碗ではお手入れ方法が異なりますので、それぞれご紹介します。

抹茶茶碗のお手入れ

抹茶茶碗を乾いた状態でご使用になりますと、お茶が急激に素地中に入り黒ずみやカビの原因となります。
これらを防ぐためにご使用前にはたっぷりとお湯に浸し、充分に水分を含んだ状態でご使用ください。
またご使用後は硬いたわしやスポンジなどを使わずに、手早くかつ優しく洗い流します。
抹茶や口紅などの汚れが残っているとカビの原因になってしまうのでよく洗い流しましょう。
その後はよく乾かしてから収納します。

楽茶碗のお手入れ

楽茶碗はやわらかい焼物のため、充分にご注意の上、やさしくお取り扱いください。

楽焼の釉薬は酸に弱いことがあります。酸味の食品（梅干し、酢の物等）が触れないようにお気をつけ下さい。
また吸水性が非常に高いため、長時間水に浸けたままにしないでください。

ご使用後はカビや臭気の発生を防ぐため、充分乾燥させてから収納してください。
臭いがある場合は、抹茶などを点ててご使用いただきますと徐々に消えていきます。

抹茶茶碗はどこで買える？

初心者におすすめの抹茶茶碗やお手入れの方法を解説しましたが、抹茶茶碗はどこで売っているのか分からないという方のために購入場所を紹介します。

抹茶茶碗はお茶屋さんで購入することができます。
また、陶器を販売しているお店で購入することもできます。

近所にそのような場所がない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような時にはインターネットショッピングで購入することができます。
実際に手で持ってみて感触を確かめて購入することはできませんが、様々なデザインのものを見ることができ、気に入ったものを探しやすくなっています。