重陽の節句とお茶のひととき
- 日本茶
- 2025.9.8
9月9日は「重陽の節句」(ちょうようのせっく)。
「重陽の節句」は五節句のひとつで、古来より「菊の節句」とも呼ばれ、長寿や厄除けを願う日として親しまれてきました。
奇数が重なるこの日は、陽の気が最も強まるとされ、邪気を払う力があると信じられてきたのです。
その厳かな雰囲気や季節の移ろいを感じるには、抹茶の一服がぴったりなんです。
重陽の節句に抹茶がおすすめな理由
季節の風情を味わえる
菊の花を愛でながらいただく抹茶は、秋の気配を感じる優雅なひとときに。
茶道では、菊をあしらった茶碗や懐紙を使うこともあり、視覚からも季節を楽しめます。
茶道の行事としても定着
茶道の世界では、重陽の節句に合わせたお茶会が開かれることもあります。
菊や栗をモチーフにした和菓子とともに抹茶をいただくことで、節句の意味を深く味わえます。
心身のリセットにもぴったり
暑さが残る初秋、抹茶の苦味と旨味は心を落ち着け、体を整える効果も。
節目の日に一服することで、気持ちを新たにするきっかけにもなります。
季節を心で味わってみませんか
重陽の節句に自宅でお抹茶を楽しむなら、点てたお抹茶に菊の花びらを数枚浮かべてみたり、菊をモチーフにした茶器を使うと、より季節感が高まります。
お茶の世界では「一期一会」という言葉がありますが、重陽の節句のような特別な日にこそ、その意味がより深く心に響きます。
忙しい日々の中で、こうした節句を意識することは、忘れかけていた季節の感覚を取り戻すきっかけになります。
お茶を通して自然や伝統と向き合う時間を持つことは、現代に生きる私たちにとって、心の栄養になるのではないでしょうか。
千紀園スタッフ 2025.9.8
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