初心者が最初に用意するべき茶道の道具とその選び方とは
- 茶道具
- 2025.12.1
茶道をこれから始めたい人や、始めたばかりの人で茶道の道具を持っていないという人は自分の茶道具を用意しなければなりません。茶道のお稽古をする場合には何を用意すれば良いのか教えてもらうことも出来ますが、男性と女性でも違いますし流派などによっても異なります。
今回は、家でも抹茶を楽しみたい、これから茶道を始めたい人にもわかりやすく茶道具の選び方を紹介します。
家で抹茶を楽しみたい人はこれを用意しよう
本格的なお稽古を受けたいというわけではないけど、家で抹茶を楽しみたいという場合には必要最低限の茶道道具を用意する必要があります。
まずは、抹茶を点てる時に必要となる「茶筅(ちゃせん)」です。
竹製のものがほとんどですが、最近では樹脂製のものも販売されています。
本来は使い捨てなのですが、茶筅直し(くせ直し)を用いることによって長く使うことも出来ます。
次に「茶杓(ちゃしゃく)」です。抹茶を茶器からすくって茶碗に入れるためのものです。
茶道 茶杓(ちゃしゃく)
あとは茶碗があれば、抹茶を点てる最低限の道具は揃えたことになるでしょう。
抹茶茶碗
初心者用に茶碗と茶筅・茶杓・茶筅直しがセットになっているものもありますので、まずはセットになったものを購入し、上達してから好みのものを購入するというのも良いと思います。
初心者さんでも安心!本格抹茶6点セット
お稽古を始めるなら
茶道のお稽古を始める場合に用意しなければならないものですが、お稽古の場合はお茶を点てる道具は用意されているので必要ありませんが、茶席に必要なものは用意しなければなりません。
まず、用意しなければならないのが「扇子」です。
表千家では、男女ともに6.5寸(約19.5㎝)のものを使います。
※女性が6寸(約18㎝)の場合もあり。
裏千家では、男性が6寸(約18㎝)、女性が5寸(約15㎝)のものを用います。
先生のお考えによって多少異なる場合があるので、購入前に確認をしましょう。
次に「懐紙」です。懐紙はお菓子を食べる時のお皿代わりにしたり、飲んだ後の茶碗を拭うのに使用します。
男性用は少し大きめのものが売られています。
お菓子繋がりでは「楊枝」も必要です。
黒文字などとも呼ばれますが、黒文字だけでなく様々な素材のものがありますので、入れ物と一緒に用意しましょう。
「帛紗(ふくさ)」も必要です。帛紗はお点前の中で道具を拭いたりするものなのですが、男性は紫色のものを使い、女性は表千家では朱色、裏千家では赤色のものを使うのが一般的です。
「古帛紗(こぶくさ)」というものもあるのですが、古帛紗を使用するのは裏千家のみとなります。
以上の道具をまとめて入れておく袋の「帛紗ばさみ」や「数寄屋袋(すきやぶくろ)」を含めたセットが必要となる道具です。
初心者向けに必要なものがセットになっているものがあるので、初めはそういったものを使用すると良いのではないでしょうか。
懐紙は多めに用意しておこう
懐紙は茶道においてお菓子を置くお皿代わりに使用したりする欠かせない道具の1つですが、基本的には使い捨てです。また、懐紙は茶道の専門道具ということではなく、茶道以外にも活用できるシーンが多いアイテムです。多めに購入しておくと便利ですし、安心でしょう。
※こちらは過去記事に加筆・再編集を行ったものです。
千紀園スタッフ 2025.12.1
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