~千紀園 草津本店~ちょうなはつりの引き手
- スタッフブログ
- 2025.7.8
草津本店の入口は、木製の引き戸となっております。

引き手も木製で、近づいてみると独特の削り模様が見えます。


これは「ちょうなはつり」という技法で削られたものです。
ちょうなはつりとは、「ちょうな(「釿」、または「手斧」と書く)」という伝統的な工具を使用して、木の表面 を削って加工する技法のことです。
手作業でなければできない仕事で、木の表情が出て、温かみと味わいのある仕上がりになっています。

釿は古来より使用されている大工道具で、石器時代より存在していたとか。
主に、建材である柱や梁を削るのに使用されていました。
中世の社寺縁起絵(神社や寺院の創建の由来を描いて絵巻物にしたもの)においても、大工が釿を使用する様が描かれています。

機械の発達した現代ではあまり使用されなくなった道具と技法ですが、手仕事ならではの素朴さが感じられます。
千紀園 本店では、出入り口の引き手だけではなく、店内階段部分のてすりも「ちょうなはつり」で作っています。
本店にお越しの方は、ご覧になってみてくださいね。

千紀園スタッフ 2025.7.8
関連記事
-
10月26日(日)、滋賀県草津市にございます立木神社にて「柿[…]
-
2025年3月1日17時に、旧草津本店での営業を終了します。55年[…]
-
7月に入りました。今年は早々に梅雨が明け、気温30度を超える[…]
-
暑い日が続くと、体も疲れてきますね。 今回は、疲れた体に[…]









