緑茶を飲む習慣で虫歯を予防しよう
- 日本茶
- 2021.1.29
コロナ禍のなか、虫歯の方が増えているそうです。
外出自粛のために、おうちでついダラダラ食べて虫歯ができてしまったり、治療中でも歯科受診を控えてしまう方が多いのだとか。
歯の痛みは我慢しがたいものですよね。
虫歯は自然には治らないので歯科医院で治療をしてもらう必要がありますが、治療もなかなかに怖いイメージが…。
なるべく虫歯にならないようにしたいものです。
緑茶には様々な効果効能があることが知られるようになってきましたが、虫歯予防についても効果を期待できることを知っていますか?
緑茶がなぜ虫歯の対策になると考えられているのかを解説します。
緑茶に含まれるカテキンの効果
緑茶に含まれているカテキンは、いま注目を浴びています。
ガレート型カテキンや遊離型カテキンなどの色々な種類があって、それぞれの効果効能についての研究が進められてきました。
その結果として、カテキンには虫歯予防の効果があると言われるようになってきました。
虫歯とは、ミュータンス菌と呼べれる虫歯菌の感染・増殖によって引き起こされる感染症です。
カテキンはもともとタンパク質にくっつく性質があります。
虫歯菌などの細菌はタンパク質でできているため、緑茶を飲むとカテキンが虫歯菌にくっつき、虫歯菌の動きを抑制して増殖を防ぐことができると考えられています。
次にカテキンの虫歯予防効果として挙げられるのが、歯垢の付着抑制です。
歯垢はミュータンス菌を含む雑菌や食べかすなどの集まりなので、歯垢が付きにくくなると虫歯になりにくくなると考えられます。
さらにカテキンは歯垢を合成する酵素の働きを阻害する効果もあります。
この二つの効果があるため、緑茶を飲むと歯垢が作られにくくなるのです。
また、カテキンは虫歯に対する抵抗性を示すことも知られています。
ミュータンス菌が歯のエナメル質を溶かしてしまうときには酸を使用していますが、カテキンの作用によってその酸の産生を抑えることができると考えられています。
緑茶の中でも、煎茶にはカテキンが多く含まれています。
カテキンは虫歯の予防だけでなく、歯周病予防や口臭予防などのお口の健康を保つのにも役立ってくれます。
フッ素の効果も期待できる
フッ素は虫歯予防に良いと言われ、歯科でフッ素塗布をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
緑茶には、そのフッ素が豊富に含まれているのも特徴です。
歯の表面にあるエナメル質は、ハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの結晶です。
そのエナメル質がフッ素を取り込むことによって、より歯を溶けにくくする抵抗力の強い結晶構造を持つフルオロアパタイトへと変化します。
どんな食べ物の中にも、フッ素は少なからず含まれていますが、なかでも緑茶の葉はフッ化濃度が高いことがわかっています。
お茶として飲む浸出液からも、かなり高い濃度のフッ素が検出されていることから、お茶に含まれているフッ素の効果によって歯を保護することができると言えます。
緑茶の種類によって含有量には違いがあり、番茶やほうじ茶にフッ素の含有量が多いと言われています。
赤ちゃん京番茶やほうじ茶は、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方々や、病気療養中の方にも安心して毎日飲んでいただけるお茶で、お食事時のお茶にピッタリのさっぱりとした味わい。
お口の中をさわやかにしてくれるだけでなく、歯を強くしてくれるフッ素も多く含まれていると言われているのなら、飲むしかないですよね。
緑茶は虫歯や歯周病予防の他にも、からだに嬉しい効果をもたらしてくれると言われています。
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虫歯の予防対策は、毎日続けることが大事。
だらだら食べを控えたり、歯磨きをしっかりする、歯科医院でフッ素塗布をする…などの虫歯予防対策の基本はもちろん、そのサポートとして、緑茶を毎日楽しんで飲んでくださいね!
千紀園スタッフ 2021.1.29
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